ソルトワークス社内に期間限定ギャラリーが登場し、「TSUMUGU POSTCARD RECEPTION 〜14人の挨拶ソムリエたち〜」が開催中です。
本展は、ソルトワークスのグラフィックデザイナーチームが企画しました。アプリ「つむぐポストカード」のリニューアルオープンのために新規制作したはがきデザイン、約93点を見ることができます。
ソルトワークス社内で、このようなギャラリーのかたちで展示を行うのは、初めての試みです。
オープニングセレモニー
開催初日となる昨日、ささやかなオープニングセレモニーが執り行われました。
人が集まりすぎないように、社内向けのZoom配信も行います。
開催を記念して、展示コンセプトの「ソムリエ」にちなんだ、赤ワイン…?
…の気分での、ぶどうジュース(笑)がワイングラスに注がれ、乾杯です!
本展の企画者、AD岬の夢が実現
このイベントを企画したアートディレクターの岬は、ソルトワークスに入社する前、アート系の展示会イベントなどを行なっていた経歴を持ちます。
「ここにいつかギャラリーを作ってみたい」岬が以前から想い描いていたささやかな夢がカタチになったのが、今回の展覧会です。
すべてが手作り、だから楽しい!
岬の想いに賛同した、マイナー・タナーキー・ユパ・まるこの5名の仲間が、どういった見せ方でどのように展示を行うかという展示企画のアイデアを出し合い、手作りで準備しました。
通常業務と並行しての展覧会準備だったことで大変な点もあったようですが、学校祭の準備のような楽しさを味わうことができたようです。
ギャラリーへと姿を変えたまどろみコーナー
会場はソルトワークス社内で最も陽当たりが良く、靴を脱いでくつろぐことができるフリースペース、通称「まどろみコーナー」。
入り口には展示タイトルが書かれた大きな看板。
透明のビニールカーテンで間仕切られたその空間へ一歩足を踏み入れると、ここがオフィスだということを忘れ、街角のギャラリーへ訪れた気分になります。
コンセプト「挨拶ソムリエ」に込めた想いとともに、作品を鑑賞
私たちは、お客様の「挨拶の仕方」に多様性と広がりを提案し、想いを伝えることの喜び・楽しさを提供する挨拶のスペシャリストでありたい。
それはまるでソムリエのように、お客様の伝えたい想いにフィットした挨拶を提案・提供します。
想いを届けたい相手へ、お客様の想いの代弁者となるのが「つむぐポストカード」です。
「挨拶状」という切り口を起源とし、今期新商品カテゴリーとして登場する「お礼状・誕生日・七五三・フォトカード」を含め、現在13種類の商品カテゴリーがあります。
今回、デザイナー1人1人を「挨拶のスペシャリスト」としてのソムリエに見立て、1人が1つのカテゴリーを担当し、商品開発を行いました。
商品単体ではなく、「1カテゴリー1担当」とする取り組みは、私たちソルトワークス のグラフィックデザインチームにとってチャレンジングな初の試みになります。
カテゴリーという集合体としての商品ラインナップを、デザイナー自身が俯瞰で認識し、カテゴリーに意思を持たせることで、よりお客様に共感し伝わる商品を目指しました。
+765の意味するところとは
一番大きなサイズの展示となる「+765」のタイトルが目を引く賑やかなポスターは、今回新しく制作した全765点のスタンプ素材をすべて並べ、ポスターになるようデザインした作品。
「つむぐポストカード」の特長は、スタンプや背景などの素材すべてをお客様が自由に動かし、アレンジすることが可能なこと。
クリエイターは皆、「お客様がこれらの素材を使いどんな楽しい作品を作るのだろう?」とワクワクしながら、1点1点心を込めて作っています。
第1回 挨拶ソムリエ総選挙実施
ソムリエにちなんで、会場の中心にはワインが置かれています。
実は数日前、全社員にワインのコルクが配られていました。よく見ると、この展覧会の招待状!
そのワインコルクが、総選挙の投票券になっています。気に入ったデザインの番号をコルクに書いて、投票用ワインクーラーに投入します。
最も多く選ばれた作品を制作した人は「センター」として、次回の会社イベントで集合写真を撮るときのセンターになれるとか?!
ソルトワークスとしての想い
ソルトワークスは「商品デザイン」に非常にこだわりがあり、ほとんどの商品デザイン制作を、社内のグラフィックデザイナーが手がけています。
実はこのことは、昨今の年賀状・はがきサービス業界において、非常に珍しいことだったりします。
業界の主流は「提供する商品数(デザイン数)をより多く」という方向性のもと、「外部のクリエイターが制作した作品(の使用ライセンス)を、できるだけ多く&安く購入して、サービス提供する」という企業が多いのです。
この仕組みの場合、著名なクリエイターの方は高価なライセンス料を受け取ることもできますが、あまり名の知られていない方の場合は、制作の労力に見合う対価を受け取ることができないケースも多いのが現状です。
ソルトワークスのCEO 鶴尾は創業当時から、「創造することは有名無名に限らず評価されるべきであり、クリエイターが安心して活躍できる場所を作りたい」という想いを持っています。
「デザインを安く仕入れて安く商品を提供できたとしても、作り手が疲弊するようではダメだ。クリエイターも、自分たちも、お客様も、みんなが幸せになるビジネスをしたい。」
そう考えているからこそ、ソルトワークスは大切にする価値として「クリエイティブ」を掲げています。もちろん、デザイナー職でなくても、創造し工夫することが評価される風土です。
そんなソルトワークスだからこそ実現できたのが、今回の展示会なのかなと思います。
なお、こちらの展覧会はソルトワークス社内での開催となっており、残念ながら一般の方には公開しておりません。ご了承ください!
TEXT・PHOTO BY まーち