2020/3/16
ホンネ座談会

つむぐチームのホンネ座談会

ソルトワークスを代表するアプリ「つむぐ年賀」「つむぐ挨拶状」の企画・開発・運営を行っている「つむぐプロジェクトチーム」のメンバーに話を聞いてみました。ほんわかしたムードのメンバーですが、仕事の話になると雰囲気が一転、つむぐへのこだわりやチームについて、熱い熱い想いを語ってくれました。

左から キャサリンサヨエルカトケンのぼる(→ 社内ニックネームについて
  1. 「つむぐ」はここがすごい
  2. 当たり前を当たり前に実現する大切さ
  3. お客様の反応がダイレクトにわかるのがうれしい
  4. 職種の枠を超えた連携でより強いチームに
  5. 臨機応変に対応する能力が身についた

「つむぐ」はここがすごい 

─── まずは「つむぐ」のここがすごい!というところを紹介してもらえますか?

カトケン:はい、 プロジェクトリーダー のカトケンです。

「つむぐ年賀」「つむぐ挨拶状」は年賀状や挨拶状などのポストカードを簡単に作って印刷注文までできるアプリです。iOS・Android版があります。特長は、なんといっても他にはないおしゃれでかわいいデザイン。いい意味で年賀状らしくないものも揃えていたり。

さらにそれを簡単に操作できる柔軟な編集機能があります。配置しているパーツをなんでも動かせる、大きさを変えられる、移動もできるところがすごいところです。

あ、全部言っちゃった(笑)

左:カトケン
UI/UXデザイナー 2012年中途入社
専門学校札幌スクールオブビジネス 経営・流通学科 卒

─── はい、すごいところがバッチリわかりました!では、皆さんには「つむぐ年賀」で担当していた役割と、自分なりのこだわりポイントを教えてください。

キャサリン:全体のアートディレクションとアプリのUI/UXデザインなど、目に見えるところはすべて担当しました。アプリとしての使いやすさはもちろん、商品である年賀状のデザインをいかに魅力的に見せるかを意識してつくりました。

のぼる:ぼくはアプリ開発のバックエンドを担当しました。お客様からは目に見えない部分なので、縁の下の力持ちですね。年賀状アプリは特定の時期にサーバー負荷が一気に増えるサービスなので、その期間への対策は万全にしています。

あとは自社サービスなので、社内で使う管理画面なども使いやすいようにし、業務の効率化も意識しています。

左:キャサリン
WEBデザイナー 2018年中途入社
札幌大学 経済学部 卒

サヨエル:わたしは商品…年賀状をはじめとしたデザインコンテンツのディレクションを担当しました。つむぐのコンテンツは、普通の年賀状デザインを作るのとはちょっと違うんです。

つむぐはデザインで使用するスタンプなどのパーツのほとんどを、お客様が自由に動かして編集できるというのが特長。また「つむぐ年賀」では、人物写真を切り抜いて配置できる「人物切り抜きスタンプ」という機能もあります。

それらの機能を活かす前提で、つむぐにしかないユニークで個性的なデザインを生み出すことにこだわりました。

当たり前を当たり前に実現する大切さ

─── 今年ならではのうまくいったところや苦労したところはありますか?

カトケン:うまくいったことは…予定通りに10月1日にサービスをオープンできたことです(笑)

当たり前なんですが、これを当たり前にするのが簡単なようで難しいことなんですよ。プロジェクトメンバーみんなの努力の積み重ねで、今年も無事にオープンできました。

一同:いや、ほんとそれ大事!

のぼる:今年ならではの取り組みとしては、プロモーションの施策で大規模なキャンペーンが予定されていたので、そちらが盛り上がった時にもサービス本体へは絶対に影響が出ないような仕組みを考えました。

右:のぼる
システム開発部 バックエンドエンジニア 2018年中途入社
北海道情報大学 情報メディア学部 卒

キャサリン:つむぐ年賀2020のビジュアルコンセプトは「つむぐらしさ×モダン・和風」。昨年はイメージカラーのビビッドなピンクが目立つようなポップな印象もあったかなと思うのですが、今年はそこにちょっと落ち着きを加えた感じです。

特にこだわったのは、メインビジュアルとして起用しているモデルの女の子の衣装です。何十着もの衣装と小物からブランドイメージに合うものを手配しました。撮影の際のポーズも、予定されていた色々な制作物での使用イメージに合わせて細かく指定し、世界観をつくりあげることができたかなと思います。

右:サヨエル
グラフィックデザイナー 2014年中途入社
北海道芸術デザイン専門学校 産業デザイン学科  卒

サヨエル:商品は、年賀状らしい王道のデザインはもちろん充実させていますが、今年はマイスタンプの機能をより楽しめるユニークなデザインを少し多めに増やしました。実際のお客様の作品からインスピレーションをうけてユニークなデザインを作りました。

商品開発前の調査でお客様の作った作品を色々と見たところ、マイスタンプ機能と自由編集機能を生かして、わたしたちが想像もしなかった使い方で作品を作っている方も多くて。

つむぐのお客様は、遊び心を持った方が多いんだなーとわかったので、そういったデザインも作ってみたんです。

例えばこちらのデザイン。リリースするまではちょっとドキドキだったのですが、結果、今年すごく人気がありました。

切り抜いた人物をスタンプとして「海苔」の上にポンと乗せることができるユニークなデザイン

一同:あー、これいいよね!

サヨエル:年賀状っぽいわけではないですが、つむぐにしかないデザインでマイスタンプを活かせるということで人気があったのかなと。こういうおもしろいデザインがあってもいいですよね。

のぼる:来年も食べ物シリーズやるとか、次は…タピオカ?(笑) 

サヨエル:タピオカが来年まで流行っていたら、それもありかも(笑)

今後の商品開発でも、お客様がつくったデザインを参考にして、定番の年賀状デザインだけではなく、ユニークで個性的なつむぐらしい新作も増やしていきたいと思います。

お客様の反応がダイレクトにわかるのがうれしい

カトケン:機能的には、マイスタンプの人物自動切り抜き機能がバージョンアップしました。切り抜きの精度があがって、髪の毛などもかなりきれいに切り抜けるようになったんです。お客様の注文作品を見ると、人物だけじゃなく動物やイラストの切り抜きなど色々と使っていただけているようです。猫や犬の年賀状を作る方も増えた気がします!

カトケン:切り抜き機能に関するカスタマーサポートへの問い合わせも減ったので、操作性がよくなって迷わずに使ってもらえるようになったのかなと。

─── ソルトワークス はカスタマーサポートも自社で行っているので、そういったお客様の反応がすぐにわかるのが良いですよね。

カトケン:そうですね〜。

「使いやすさ」とか「満足度」ってどうしても効果を測るのが難しいですが、[問い合わせが減った][お客様の作品内容が変化した]というのは、わかりやすいひとつの指標だと思います。振り返りをする前にそういった情報が自然と入ってきて成果を実感できるのが、自社サービスの良さだと思います!

職種の枠を超えた連携でより強いチームに

─── 「つむぐ」プロジェクトはどんなチームだったんですか?

カトケン:ソルトワークスの組織としては、職種ごとのチーム=縦のチーム、があって、プロジェクトごとに必要なメンバーが選任されたプロジェクトチーム=横のチーム、があって、縦と横のチームが連携して各サービスを運営する、というやり方。

つむぐも他のアプリサービスと同じように、商品企画・サービス企画・開発・販促・カスタマーから選任されたメンバーが中心となって運営しました。今年は例年以上にメンバー間でのコミュニケーションが活発で、活気のあるチームだったなぁと思います。

─── プロジェクトチーム全体がワイワイした雰囲気なんでしょうか

カトケン:チーム全体はむしろ粛々と、って感じかも?ワイワイと言うなら「商品開発 × システム」「システム × サービス企画」「商品開発 × サービス企画」といったように、部署間での連携がかなり密にできた印象ですね。

サヨエル:自分の専門分野で困っていることや苦戦していることを思い切って他の部署の人に相談してみたら、考えもしなかった意外な解決方法を提案してくれた、ってこともありました。

のぼる:何かあったときはもちろん、日頃からより良いやり方を考えるためにも、違う部署の人たちがお互いどういうことをしているのかをわかっていないと、良い提案ができないなーと思います。コミュニケーションは積極的にとってきたつもりですが、まだまだ知らないことがたくさんあるなと感じているので、これからも違う部署の人とのコミュニケーションは大切にしたいですね。

キャサリン:同じ職種のメンバーとプロジェクトチームのメンバーでは、それぞれ考え方が違うのもおもしろいです。プロジェクトのほうは目指すところはひとつだけど、職種によって物の見方や価値観が全然違う。発見することが多いし、いつも刺激を受けています。

サヨエル:わたしはグラフィックデザイナーとして商品デザインの制作に没頭している時は、どうしても自分が良いと思うものをカタチにしたい、というほうに意識が向いてしまいがちなので、出来上がった商品に対する、サービス企画やカスタマーサービスチームのお客様目線の意見がすごく参考になりますねー!

カトケン:ちなみにプロジェクトチームのメンバーは、全員ではないですが毎年入れ替えがあります。長年同じチームでやっている人が多いとスムーズに進むのは良いんですが、やり方がかたまってしまうというデメリットもあるので…やっぱりね、進化していかないといけませんから!

新しいメンバーのさまざまな経験が毎年加わることで、長年携わっているメンバーにも新しい気づきがあるんですよね。

臨機応変に対応する能力が身についた

─── つむぐチームだからこそ成長できた、みたいなエピソードってありますか?

カトケン:他のサービスと比べて、年賀のアプリサービスって、突発的に予想しない課題が発生することが起きることがなぜか多いんです (泣)

そんなときも他の部署との連携が密にできているから対応できたし、臨機応変に対応する力が身に付いたなと思います。

のぼる:そうですね…ローンチ前の一体感がすごい!みんなで追い込まれている感じが…嫌いじゃない。

カトケン:あぁ、あのすごい集中が続いてアドレナリンがでる感じ?

一同:わかる、嫌いじゃない 笑

カトケン:それがこのプロジェクトの醍醐味、かな?無事ローンチしたらひとまずはホッと一息、とメリハリがつくのも良いし。ただローンチ後はカスタマーとか販促が忙しい時期になるので、プロジェクトチームのみんなが一気に落ち着くタイミングがなかなかないんだけど…

キャサリン:たしかに、忙しい時期は人によってバラバラですよね。みんなが落ち着いた頃に打ち上げしましょう!

TEXT BY まーち
PHOTO EDITING BY ラム